
Web広告を活用して売上を伸ばしたいと考えている企業にとっては、Google広告やYahoo!広告は主要な選択肢です。
しかし、それぞれの特徴やユーザー層はそれぞれ異なるため、自社の目的に合った広告を選ぶことが重要なポイントです。
どちらもリスティング広告やディスプレイ広告といった配信形式は変わりありませんが、それぞれの広告には独自の特徴があります。
本記事では、Google広告とYahoo!広告の概要やそれぞれの違いについて、詳しく解説してまいります。

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■Google広告とは?
Google広告は、Googleが提供する検索結果やWebサイトに配信できるWeb広告を指しています。
Googleは、検索エンジンの世界シェアが8割以上を占めており、さらにGmailやYouTubeなどのサービスにも広告を配信できるため、幅広いユーザーへアプローチでき、効率的に集客を増やすことができるでしょう。
また、Google広告では、Googleが持つユーザーデータをもとにして精度の高いターゲティングを行うことができます。
特定のユーザーへ広告を配信できることから、高い費用対効果を見込めます。
・Google広告の種類
Google広告は、非常に多くの種類の広告を有しており、あらゆる形で広告が出稿できるようになっています。
ユーザーの検索に合わせて検索エンジンに表示される「リスティング広告」、Googleのサービス内に留まらずGoogleが持つ多様な広告枠へ画像を表示できる「ディスプレイ広告」、Googleが持つYouTubeへ動画や画像を配信する「動画広告」、Googleの検索エンジンで商品画像を表示して直接ECページへ誘導する「ショッピング広告」、GooglePlayで配信されるスマホアプリの広告をGoogleの検索エンジンなどへ配信する「アプリ広告」、Googleの各種広告を統合・自動化した「P-MAXキャンペーン」などがあります。
課金方式は広告の種類によって変わり、リスティング広告やディスプレイ広告、ショッピング広告、動画広告、アプリ広告は広告がクリックされるごとに費用が発生する「クリック課金」が採用され、ディスプレイ広告や動画広告では広告が1,000回表示されるごとに費用が発生する「インプレッション課金」が、動画広告においては動画が視聴されるごとに費用が発生する「広告視聴課金」が適用されるのです。
■Yahoo!広告とは?
Yahoo!広告は、Yahoo!JAPANや提携パートナーサイトに広告を配信できるサービスです。
Yahoo!は月間ページビューが830億にのぼり、日本のインターネットユーザーの80%に相当する8,500万人もの人々に利用されています。
また、提携パートナーサイトにも広告が掲載されることで、より多くの人々の目に留まりやすくなるので、幅広い層の方々へ効率良く広告を配信することが可能です。
広告運用に必要な知識やテクニックを学べる関連記事や事例などを公式サイトから閲覧できるだけでなく、広告管理ツールなどについてわからないことがあれば専門スタッフへ電話やメールで直接問い合わせることもでき、手厚いサポートも受けられます。
・Yahoo!広告の種類
Yahoo!には大きく分けて「検索広告」と「ディスプレイ広告」があります。
検索広告は、Yahoo!JAPANで検索した際に検索されたキーワードにもとづき、検索結果ページに表示されるテキスト広告を指しています。
ユーザー自身が能動的に情報を探しているため、関心の高い顕在層へアプローチすることができるのが特徴です。
設定したキーワードが検索されるごとに競合とのオークションで広告の表示有無や掲載順位が決定します。
また、クリック課金制のため、広告が表示されただけで費用が発生することはなく、実際にクリックされた時のみ費用がかかる仕組みです。
一方のディスプレイ広告は、Yahoo!JAPANやYahoo!ニュースのサイトの広告枠に表示されるテキスト、画像、動画広告を指しています。
ユーザーの興味、関心や年齢、性別、地域などに合わせてターゲットを設定でき、そのターゲットに最適な広告配信が可能です。
課金方法は、基本的に広告がクリックされた際に費用が生じる「クリック課金」になりますが、動画の再生回数に応じて費用が発生する「動画再生課金」や広告の掲載回数に応じて費用が発生する「ビューアブルインプレッション課金」も選ぶことができます。
ディスプレイ広告には、広告の運用を柔軟に調整できる「運用型」と、広告を出稿する前に詳細を確定できる「予約型」がある点も特徴です。
どちらも同じ広告形式ですが、課金方法や出稿方法などに違いがあります。
■Google広告とYahoo!広告の違いを比較
ではここで、Google広告とYahoo!広告の違いについて比較していきましょう。
それぞれの広告には主に以下のような違いがあります。
・ユーザー層
Google広告とYahoo!広告は、ユーザー層がそれぞれ異なっています。
Googleは、性別は男性が約63%・女性約36%、年代は20代~40代が70%以上で、若年層のユーザーが多い印象です。
また、職業は会社員や経営者などのビジネスマンがおよそ半数を占めています。
一方のYahoo!は、性別は男性が約55%、女性が44%、年代は40代~60代が80%以上を占めており、中高年のユーザーが多めです。
また職業は専業主婦(主夫)や無職などの方が多い傾向があります。
・審査に必要な時間
Google広告もYahoo!広告も、広告の出稿前に必ず審査が必要になります。
Google広告は、主に自動審査で行われるため、通常24時間以内に、Yahoo!広告は自動審査に加えて人による審査が行われているため、3営業日前後になります。
万が一急ぎで広告を出したい場合にはGoogle広告を検討すると良いでしょう。
・掲載場所
それぞれの広告は、広告の掲載先が異なります。
Google広告の広告掲載先は、Googleの検索結果、Googleマップ、GooglePlay、YouTube、Gmail、提携パートナーサイト、パートナーアプリになります。
Yahoo!広告の広告掲載先は、Yahoo!の検索結果、Yahoo!ニュースやYahoo!知恵袋などのヤフー株式会社の提供サービス、ヤフー株式会社が提携しているサイトです。
Google広告の提携先の数は公開されていませんが、提携しているWebサイトはなんと200万以上にのぼります。
中でもディスプレイ広告は、これらのサイトを通じて配信されており、インターネットユーザーの90%以上へリーチすることができます。
・ターゲティング
いずれの広告もターゲティングを設定することができるのですが、その項目数が異なっています。
共通するターゲティング項目としては、「性別」、「年齢」、「地域」、「時間」、「デバイス」がありますが、これに加えてGoogle広告では「世帯年収」や「子供の有無」までターゲティングを設定でき、高精度なターゲティングが可能です。
ただし、年齢のターゲティングにおいて、Google広告は18歳以上から選択が可能で、18~24歳、25~34歳、35~44歳、45~54歳、55~64歳、65歳以上で分けられており、20代、30代などといった細かな年齢では設定ができません。
また、18歳未満には配信できなくなっています。
一方のYahoo!広告は15歳~70歳以上まで設定でき、15~19歳、20~24歳など、5歳刻みで細かくターゲティング設定が可能になります。
高校生などにも広告配信できるケースもあり、細かな年齢でターゲティングを設定したい場合に便利です。
■どちらを選ぶべきか
広告を選択する際には、先ほどご紹介したユーザー層や審査時間、掲載場所、ターゲティングのきめ細かさなどを総合的に考えて決めると良いでしょう。
Google広告は18歳以上の幅広いユーザーへスピーディーに広告を届けることができ、提携サイトは200万以上にものぼるため、大半のインターネットユーザーへリーチできます。
審査も24時間以内には完了するため、スピード重視の配信に適していると言えるでしょう。
ただし、年齢のターゲティングは粗めなので、細かな設定を希望される方には適していません。
Yahoo!広告は、15歳~70歳以上まで細かな年齢ターゲティングが行えることから、特定の世代へピンポイントでリーチしていきたいというケースで便利です。
また、主婦層のリーチに強みがありますし、中高年の利用者も多いことからシニア層へアプローチをしたい場合にもおすすめと言えるでしょう。
提携先もどちらかというとGoogle広告に比べて限定的にはなりますが、Yahoo!独自のユーザー層に対して配信が可能になります。
つまり、配信スピードや幅広いリーチを重視していきたいならばGoogle広告はおすすめですし、ターゲットの年齢層をできるだけ細かくして高精度な配信を重視したい場合は、Yahoo!広告を選択されると良いでしょう。
■まとめ
いかがでしたか。
広告プラットフォームを選ぶ際、審査スピードやターゲット層、配信先、年齢設定の細かさなどを総合的に考えることが重要になります。
それぞれの広告の特性を理解して、広告の目的に合わせながら広告を使い分けていくことが最も効果的だと言えるでしょう。

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